築年数50年のシロアリ駆除の施工事例（山梨県南都留郡山中湖村平野）

シロアリの駆除のため、床下の木部全体にシロアリ駆除剤を散布する木部処理をおこないました。
特に、シロアリに食害されてボロボロになっている木材の箇所には薬剤をたっぷりと吹き付け、内部に潜むシロアリも徹底的に駆除しました。
シロアリ駆除剤には、木材の腐朽やカビの発生を防ぐ効果も期待できるため、湿気がこもりやすい床下環境の改善にも役立ちます。

続いて、床下の地面（土壌）全体にシロアリ駆除剤を散布する土壌処理を実施しました。
シロアリは地中から建物に侵入するため、床下全面に薬剤の層を作り、侵入経路を遮断することが重要です。
床束を支える束石の周辺はシロアリが蟻道を作りやすい箇所であるため、薬剤を念入りに散布し、床下空間をシロアリの侵入から守るバリア層を形成しました。

床下への処理とあわせて、建物の外周の土壌にもシロアリ駆除剤を散布しました。
建物の基礎に沿って薬剤を散布することで、外側から地中を通って侵入しようとするシロアリもブロックします。
これで床下と建物の外周のシロアリ対策が完了しました。

お客様がシロアリを発見した2階寝室の戸棚周辺の柱には、穿孔処理（せんこうしょり）をおこないました。
穿孔処理とは、木材に小さな穴を開け、シロアリ駆除剤を直接注入する方法です。
木材の内部にまで薬剤を浸透させ、表面処理だけでは届かない深部にいるシロアリを駆除します。
開けた穴は丁寧に修復し、見た目にも配慮しました。

今回はクロアリの発生も確認されたため、クロアリ用のベイト剤（毒エサ）を設置してクロアリ駆除もあわせて実施しました。
シロアリはクロアリのエサになるため、シロアリが発生している家では同時にクロアリも発生することがあります。
家の中や周辺でクロアリが大量発生していたら、シロアリの被害を疑ったほうがよいでしょう。