シロアリの被害をこうむると家はどうなる?対処法を紹介

投稿日
2026.01.22
シロアリの被害をこうむると家はどうなる?対処法を紹介|シロアリ(害虫)、ネズミ(害獣)駆除、鳥害(鳩・カラス)対策のアズサポート

「シロアリ予防はやったほうがいいの?シロアリが家にでると、どうなるの?」
「うちは寒い地域だし、鉄筋コンクリート造の建物に住んでるからシロアリが家に出ることはないでしょ!」
怖い怖いと聞くシロアリですが、予防の重要性や被害の実態などといわれてもいまいちピンとこないですよね。

阪神・淡路大震災の際にシロアリ被害か木材の腐朽のあった建物を調べたところ、調べた建物の60~80%が全壊していたそうです。

参考:研究レポート・ナレッジ| ミサワホーム総合研究所|阪神淡路大震災と蟻害・腐朽による建物被害(最終閲覧日:2026年1月19日)

シロアリは建物の寿命を縮め、放置すれば建物が地震で倒壊するおそれもあるため、予防や早めの駆除が重要です。
この記事ではシロアリが家に与える影響を、シロアリの生態を交えてわかりやすくまとめました。

建築や生物の生態と聞くと難しそうですが、この記事では民家のシロアリの駆除予防に関する部分だけを抜き出して解説しています。
数字の多い統計の話も必要な部分だけを解説しているため、サクッと読めるはずです。
今日からできるシロアリ対策もまとめているため、住宅メンテナンスの参考にしてください。

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目次

シロアリによる全国の被害件数・地域・分布

シロアリが家に与える被害の統計

シロアリ被害は日本全国で報告されています。
先に数字だけお伝えすると、次のとおりです。

  • 全国の床下のシロアリ被害は約19%
  • シロアリ被害は暖かい地域で約40%、寒い地域でも約20%の被害がある

参考:株式会社アイエコアップ|日本長期住宅メンテナンス有限責任事業組合 シロアリ被害実態調査報告書(最終閲覧日:2026年1月19日)

シロアリ被害はどこの地域、どの建物でもおきる可能性があります。
その理由をシロアリの生態や昨今の住宅事情と合わせて解説します。

全国の被害件数

2013年に日本長期住宅メンテナンス有限責任事業組合がおこなったシロアリの被害調査をもとに解説します。

シロアリ被害は場所によって異なり床下の場合、全国で約5,000軒中、約千軒の被害がありました。

発生場所被害のあった家割合
床下1,004軒18.87%
外周125軒2.35%
玄関まわり213軒4.00%
小屋裏37軒0.70%
その他180軒3.38%

※調査期間2012年12月25日〜2013年3月8日、全国の5,322軒が対象。
(データがないため北海道、青森県、山形県、山梨県、岡山県、高知県、沖縄県をのぞく)

床下は湿気がこもりやすいため、シロアリ被害も多い傾向にあります。
またシロアリ被害は重複することも多く「床下と玄関に被害があった」というケースもあります。

被害地域・分布

シロアリの被害は寒い地域から暖かい地域まで、全国で確認されています。
基本的に暖かい地域での被害が多いですが、寒い地域でも対策は必要です。

全国のデータを見るのは大変なため、今回は簡単に暖かい九州地方と寒い東北地方のデータをまとめました。
そのなかで、それぞれ被害の多い県を3つを比べてみます。

九州地方(平均:約37.3%)

大分県:38.0%
宮崎県:37.8%
福岡県:36.2%

東北地方(平均:約21.6%)

岩手県:24.8%
福島県:22.0%
宮城県:18.0%

※調査期間2012年12月25日〜2013年3月8日、全国の5,322軒が対象。
(データがないため北海道、青森県、山形県、山梨県、岡山県、高知県、沖縄県をのぞく)

シロアリは亜熱帯を中心に生息している生き物のため、基本的に寒さが苦手です。
そのため暖かい地域で被害が多く、上記を例に考えると暖かい地域では約40%の建物にシロアリ被害が見られました。

また暖かい地域では生息しているシロアリの種類も多くヤマトシロアリの他、イエシロアリ・カンザイシロアリが生息しています。
この2種は基本的に、寒い地域には生息していません。

では「寒い東北地方ならシロアリ被害はないか?」というと、0ではありません。
上記を例に見ると東北地方では、約20%の建物に被害があるとわかります。
寒い地域でも被害がある理由は、次があげられます。

  • 日本で被害の多いヤマトシロアリは比較的寒さに強い種類のため
  • 冬でも暖かい高気密住宅が増えたから
  • 地球温暖化で東北地方でも暖かいから

ヤマトシロアリは沖縄県から北海道まで被害が確認されており、寒い地域でも活動しているとわかります。

また昨今では地球温暖化で冬でも暖かく、他にも高気密住宅が増えてきました。
従来の日本建築では人のいる部屋だけ暖める局所的な暖房が基本でしたが、昨今では家全体を暖める広範囲の暖房が人気です。

これまでであれば寒いため被害のない地域や建物でも、暖かい気温と屋根裏や床下まで暖かい建物のおかげで被害が増えやすくなったと考えられます。

では、シロアリが家にでるとどうなるか?次の章でシロアリ被害を解説します。

家がシロアリの被害を受けるとどうなる?

「シロアリといえば柱を食べる」というイメージが強いですよね。
実際には柱以外のものにも被害がでます……。

  • 障子や畳などの植物由来の建具を食べる
  • ダンボール、本などの古紙類を食べる
  • 木製家具を食べる
  • プラスチックの断熱材やケーブルなどの建材をかじる

シロアリのエサは、植物の繊維(セルロース)です。
そのため植物由来の紙や木製製品は、シロアリのエサになることがあります。

またシロアリは視力が弱く、エサに当たるまでひたすら突き進む習性があります。
もしエサの間に障害物があるとかじってしまうため、エサではない断熱材やケーブルが被害に遭うかもしれません。

よく「うちは鉄筋コンクリート造りだから、シロアリ被害は心配ない!」という誤解を耳にします。

しかし紙製品・木製製品が一切ないご家庭は、ありません。
また近年では輸入家具に潜んで日本に来た、外来種シロアリ・アメリカカンザイシロアリの被害も報告されています。
そのため輸入家具と一緒にシロアリを家に招き入れてしまう可能性もあるんですね……。

どのような建物でもシロアリ予防は必要です。
もしシロアリが不安なら、一度専門家にシロアリ調査を依頼してください。
とはいえ「いきなり業者を呼ぶのは……」という方も多いですよね。
次の章で自分でできるシロアリ調査の方法を紹介します。

シロアリが家にいないか確認する方法

シロアリが家にいるか調べる方法

業者を呼ぶ前にできる簡単なシロアリセルフチェック方法を紹介します。

  • 蟻道を探す
  • 羽アリを探す
  • 家のきしみなど異変を探す

蟻道や羽アリなど、あまりなじみのない単語が出てきましたが、やることは「家の周りや家の中を点検すること」で、とても簡単です。
では詳しく解説します。

蟻道を探す

シロアリが家に残す痕跡、蟻道

蟻道とはシロアリが作る専用道路のことです。
外壁や建物の基礎に作られることが多いため、家の周りを点検してください。

シロアリは日光や乾燥を嫌うため、基本は土の中を移動しています。
どうしても土から出なくてはならないときは、写真のような蟻道を作り移動をします。

もし外壁や基礎の見える場所に蟻道があれば、そこからシロアリが侵入している可能性が高いです。

定期的に見回っておくとすぐに被害に気が付くため、庭掃除のついでなどに見ておくと安心です。

蟻道を見つけても壊さない

蟻道の近くにはシロアリの巣がある可能性が高く、調査の際のヒントになります。
またシロアリは異変を感じると逃げ出すため、蟻道はそのままにしてください。

羽アリを探す

羽アリの見分け方

シロアリは地面に隠れていますが、時期になると羽アリとなって出現します。
羽アリは数が多く見つけやすいため、敷地内に羽アリがいないか探してください。

羽アリの時期、見た目の特徴は次のとおりです。

ヤマトシロアリ

見た目:黒
時期:4月~5月の昼

イエシロアリ

見た目:黄色
時期:6月~7月の夜

もし家の中で羽アリを見つけたら、かなり危険です。

羽アリはシロアリの巣が大きくなると出現します。
そのためもしも家の中で羽アリが大量発生していたら、建物内に大きなシロアリの巣がある可能性が高くなります。

シロアリの巣は床下や湿気の多い場所に作られやすいため、一度本格調査をおすすめします。

羽アリに殺虫剤はかけない

羽アリは巣穴からはい出てくるため、羽アリの近くにはシロアリの巣がある可能性が高いです。
もし巣のそばで殺虫剤を使うと、巣にいるシロアリが逃げ出し駆除が難しくなります。
目の前の羽アリを数匹駆除しても、巣にいる何千、何万のシロアリを駆除しないと被害は続くため、殺虫剤は使わないでください。

現在羽アリが出現してお困りの方は、関連記事に駆除方法が記載されているためこちらをご確認ください。
羽アリを自分で駆除する方法は?NGな方法も紹介

家のきしみなど異変を探す

家のきしみ、床の浮きなど、建物の異変を探してください。
シロアリは柱や建材を食べるため、建物内に以前は見られなかった不具合が起きるようになります。
具体的には次の症状がよく見られます。

  • とびらや床が「キイキイ」ときしむようになった
  • 床を歩くとふかふかする、浮いている感じがする
  • 壁や床を叩くと一部だけ空洞のような軽い音がする
  • 木製部分を触るとボロボロと崩れてくる

上記の異変は、湿気の多い場所でよく見られます。
また水漏れや雨漏りをしている付近でも多いため、付近でこのような異変がないか探してください。

壁を叩くと軽い音がする、触るとボロボロ崩れる、は素人目にもわかるほどひどいシロアリ被害です。
もし症状が出ていたらかなり危険なため、一度プロに相談し本格的なシロアリ調査をおこなってください。

またシロアリは日頃からのチェックと同じく、予防が肝心です。
次の章でシロアリ予防の方法を解説します。

シロアリを家に入れないための対策

シロアリを家に入れないために予防しよう

シロアリを家に入れないようにするには、予防が肝心です。

  • 除湿を心がける
  • 5年おきにシロアリ予防をおこなう

除湿は今日からでもすぐにおこなえるため、試してください。

除湿を心がける

室内や庭の除湿を心がけてください。
除湿と聞くとめんどくさそうですがやることは簡単、風通しをよくするだけです。

室内
  • 天気のよい日に窓を開ける
  • 1週間に1度程度、押し入れや流しの下など湿気のこもりやすい場所を開けっ放しにする
  • 半年に一度畳を干す

日当たりが悪い部屋は、エアコンや除湿器を活用してください。

  • 床下換気口を塞ぐストッカーやブロックはどかす
  • 庭木は剪定して日当たりをよくする
  • 古紙類や木材などが湿るとシロアリのエサになるため、撤去する

できるだけ不要なものを庭や家の周りに置かないようにするだけで、シロアリ予防になります。
また庭の切り株などすぐにどかせないものは、予防効果のある殺虫剤をかけておくと安心です。

できそうなものから始めてください。

5年おきにシロアリ予防をおこなう

5年おきにシロアリ予防をおこなうと、安心です。

シロアリ駆除・予防で使用する薬剤にはシロアリ予防の効果があり、薬剤にもよりますが大体予防期間5年の製品が多いです。
また薬剤の予防期間にあわせて、シロアリ保証をおこなっている業者も多いです。

しかし「よくシロアリ予防をすすめられるが、正直効果が実感できない」「やってもやらなくても変わらないんじゃない?」という声もよく耳にします。

1章で紹介した日本長期住宅メンテナンス有限責任事業組合の調査によると「シロアリ予防のある家とない家では、ない家のほうがシロアリ被害が多い」そうです。

建物の状態シロアリ被害の割合
シロアリ予防の保証内2.66%
シロアリ予防の保証切れ12.86%
過去に駆除したことがある86.96%

※調査期間2012年12月25日〜2013年3月8日、全国の5,322軒が対象。(データがないため北海道、青森県、山形県、山梨県、岡山県、高知県、沖縄県をのぞく)
「防蟻処理保証期間内の物件(新築予防保証、既存予防保証、駆除保証など)」「防蟻処理保証切れで再施工せず一定期間経過(放置)した物件」「過去6年以内に行った駆除履歴のある物件(追跡調査)」の基準で調査した結果。

シロアリ保証内の家はシロアリ被害が約3%ですが、シロアリ保証切れの家は約10%も被害率が上がっています。

シロアリ被害が不安な方は、5年おきにシロアリ予防をおこなってください。

しかし「家を建てて以来シロアリ予防はやってないから、どこに頼めばいいのか……」という方もいますよね。
もしシロアリ駆除業者に心当たりがない方は、アズサポートにご連絡ください。

シロアリ駆除は専門業者に依頼したほうがいい理由

シロアリが家にいたら専門業者に相談しよう

シロアリは「駆除して終わり」ではなく、建物の補修も必要です。
被害がひどい場合は建物耐震性に関わるため、シロアリ駆除は専門業者にご相談ください。

シロアリは木材の内部から食い進むため、被害が表面に出るとは限りません。
もし見逃せば地震で倒壊する可能性が高くなるだけでなく、建物の売却、老後や介護を見据えたリフォーム計画にも影響が出るおそれがあります。

被害を見落とさず、耐震性を守るためにもシロアリ調査・駆除や予防は専門業者への相談をおすすめします。

ただシロアリ駆除の業者に心当たりがない方は、アズサポートにご連絡ください。
アズサポートは害虫駆除をおこなっている業者です。
シロアリ駆除もおこなっており、調査、駆除や予防もお任せください。

アズサポートでは最初に、無料の現地調査をおこないシロアリ被害の程度を確認します。

※離島については別途お客様とのご相談をさせていただく場合がございます。
「まずは話だけ聞きたい」「とりあえず家にシロアリがいるか見てほしい」という方はぜひ、アズサポートにご相談ください。

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まとめ

シロアリが家に与える被害を解説してきました。
簡単に記事のおさらいを見て終わります。

  • シロアリ被害は床下被害が多く、調査した約19%の家の床下にシロアリ被害があった
  • シロアリ被害は暖かい地方から寒い地方まで広い範囲に生息している
  • 蟻道、羽アリを見つけたら、家にシロアリがいる可能が高い

シロアリ駆除は駆除だけでなく、建物の補修が必要かもしれません。
個人でのシロアリ駆除は難しいため、プロへの相談をおすすめします。

執筆・監修者

藤澤 隆太郎
アズサポート株式会社 害獣・害虫事業部 取締役部長
藤澤 隆太郎

害虫駆除、害獣駆除、鳥害対策の現場に立ち続けて10年超のプロフェッショナル。 保有資格は、しろあり防除施工士、防除業作業監督者、職長・安全衛生責任者教育と、シロアリ駆除やねずみ・ハクビシン・アライグマなど害獣駆除関連の資格を保有。駆除して終わりではなく、大切な「家」を守るために手厚いアフターフォローで末永くお客様とお付き合いできる関係を築いている。

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