イエシロアリの特徴は?被害や駆除・予防方法を紹介

更新日
2025.12.09
イエシロアリの特徴は?被害や駆除・予防方法を紹介

「イエシロアリって何?すぐ駆除したほうがいいの?」
「羽アリの死骸を大量に見つけたけど……これって業者呼んだほうがいい?」
イエシロアリは中部地方~関西地方の海沿い地域に生息しているシロアリです。
夏の夜に大量の羽アリが発生するため、気持ち悪く感じる方も多いでしょう。

もし敷地内でイエシロアリの羽アリを見つけたら、一度業者の調査をおすすめします。
じつはイエシロアリは数が多く、一度巣食うと建物に甚大な被害を与える種類のシロアリだからです。
対処が遅れると駆除費用だけでなく、建物の補修費もグンと高くなるため、早期発見・早期駆除を心がけましょう。

この記事ではイエシロアリの生態からイエシロアリの対処法までじっくり解説します。

危険なイエシロアリですが生態や対処法がわかれば、怖くありません。
正しい知識を身に着けて、イエシロアリ被害から大切な我が家を守りましょう。

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目次

イエシロアリはどこに分布している?

イエ・ヤマトシロアリの分布図

家屋に被害を出すシロアリの代表は、イエシロアリとヤマトシロアリです。
ヤマトシロアリはほぼ日本全国に分布しており、日本でもっとも被害の多いシロアリです。

一方イエシロアリの生息地域は、千葉県以西の海沿いの暖かいエリアと限られています。

もしお住いの地域がイエシロアリの生息エリアなら、より詳しくイエシロアリとヤマトシロアリの違いを比べてみましょう。

イエシロアリとヤマトシロアリを見分ける方法

ヤマトシロアリの兵隊アリ
イエシロアリの兵隊アリ

イエシロアリとヤマトシロアリはほとんどが白い色をしています。
ただ兵隊アリのみ、頭に色がついており形も異なるため、ここで見分けられます。

とはいえ小さいうえに似ており、慣れていない方が判断するのは難しいでしょう。

そこで見た目よりもわかりやすい特徴をまとめました。

イエシロアリ

被害場所:家全体、湿気のない場所や2階部にも被害がある
羽アリ:6月~7月の夜に飛来する
兵隊アリ:つつくと噛みつき、乳白色の液体を吐く
蟻道:太い(1cm以上)

ヤマトシロアリ

被害場所:湿気の多い床下に集中する
羽アリ:4月~5月の昼に飛来する
兵隊アリ:つついても噛みつかず、液体を吐かない
蟻道:細い(1cm以下)

蟻道とはシロアリが作る、土でできたトンネルです。
イエシロアリの蟻道は太く、おおよそ1cmを超えればイエシロアリが侵入した可能性が高いです。

またもし6月~7月の夜に大量の羽アリを見つけたら、近くに大きなイエシロアリの巣があるかもしれません。

「外壁に太い蟻道がないか?」「庭や家の周りにシロアリの虫食い跡がないか?」点検してみましょう。

イエシロアリの被害

イエシロアリの被害の特徴は、家全体に被害を出し湿気の少ない場所でもお構いなしなところです。

シロアリといえば、湿った場所を好み床下に被害が多いイメージですよね。

そのため屋根に日が当たり風もよく通る2階は乾燥しており、本来被害が少ない場所です。
しかしイエシロアリは乾燥した場所でも被害を出します。

ちなみにシロアリによって被害の特徴は異なります。

イエシロアリ

加害場所:乾燥しており、きれい
食べた跡:虫食い穴がはっきりわかる

ヤマトシロアリ

加害場所:湿気が多く、土や木くずが多く汚い
食べた跡:触ると崩れてわかりづらい

イエシロアリとヤマトシロアリは同じシロアリですが、被害を見るとかなり異なります。
次の章でイエシロアリの特徴を解説します。

イエシロアリの特徴

屋根裏は配線が多く、イエシロアリも被害を出すため警戒が必要

イエシロアリとヤマトシロアリの見た目は似ていますが、被害の重さがずいぶん違います。
それはイエシロアリには次の能力があるためです。

  • 水を運べる
  • 数が多いため被害が重い
  • 断熱材や銅線すらかじる

イエシロアリは危険といわれる理由につながるため、順番に見ていきましょう。
参考:神原広平|シロアリの生活と水(最終閲覧日:2025年12月3日)

水を運べる

イエシロアリは水を運ぶ能力が高く、本来湿っていない場所にも被害を出します。

少しだけ前提知識を解説すると、イエシロアリとヤマトシロアリはどちらも湿った植物の繊維を食べています。
またどちらの体にも水を貯める器官があり、貯めた水を使って土を固めて蟻道や巣を作ります。

ただイエシロアリはこの水を運ぶ能力が高く、本来は湿っていない木材まで湿らせてしまいます。
そのため湿気の多い床下から湿気の少ない2階まで、建物全体に被害が出るというわけです……。

一応ヤマトシロアリも水を運びますがそこまで能力が高くないため、被害は湿気の多い場所に限定されます。

このようにイエシロアリは水を運ぶ能力が高いため被害範囲が広がりやすく、危険なシロアリです。

数が多いため被害が重い

またイエシロアリは数が多いため、被害の進行スピードが早く、被害も重篤になりがちなシロアリです。

イエシロアリの巣には通常数十万、多いと百万匹を超えるシロアリがいます。
同じく被害の多いヤマトシロアリは多くても数十万といわれているため、桁が違います。

シロアリの現場を担当しているアズサポートのスタッフによると、イエシロアリは「とにかく被害がひどい」そうです。

監修者コメント

ヤマトシロアリとイエシロアリでは、イエシロアリのほうが10倍ぐらいひどいです。

また以前、イエシロアリが大繁殖しているお宅に伺いました。
そのお宅は家全体をイエシロアリに食べられて、ギリギリ床が抜けないほどのひどい状態でした。

ヤマトシロアリよりも危険といわれるのは、イエシロアリの被害の大きさによるもののようです。

断熱材や銅線すらかじる

シロアリはなんでもかじるため、ときに火災の危険もあります。
特にイエシロアリは屋根裏にまで被害を出すシロアリであるため、火災にも警戒が必要です。

じつはシロアリはエサに向かってひたすら突き進む習性があり、障害物があると穴を開けて進んでいきます。
シロアリのあごには微量の金属が含まれ頑丈なため、やわらかい断熱材から薄い鉛の板までたいていのものは食い破って進んでいきます。

その際に問題になるのが、電気配線です。

2023年9月に佐賀県で住宅火災が起きましたが「原因はシロアリが電気配線をかじったからでは?」といわれています。

参考:FNNプライムオンライン|【注意喚起】シロアリ被害が火災の原因? 火元に無数の穴と破損したケーブル…被害男性「多くの人に知ってもらいたい」(最終閲覧日:2025年12月3日)

この火災は、ヤマトシロアリでも起きる可能性が十分にあります。
ただヤマトシロアリは配線の少ない床下や階下での被害が多く、反対にイエシロアリは家の中のどこでも被害を出します。

配線の多い屋根裏、壁の中や分電盤の設置に適した湿気の少ない場所まで被害を出すため、イエシロアリは特に注意が必要です。

簡単にイエシロアリの特徴を解説しました。
ちなみに「マンションの高層階に住んでいるからシロアリは関係ない」「うちは鉄筋コンクリート造の建物だから平気」というのをよく聞きます。

たしかにシロアリが建物を食べる心配はありませんが、家具や家財には木材や植物の繊維が使われています。
また火災の可能性も考えると、マンションの高層階や鉄筋コンクリート造りでも安心とは断言できません。

どのような家に住んでいても、イエシロアリに巣を作られないように予防や早めの駆除が重要です。
ではそもそもイエシロアリの巣はどのようなものなのか、次の章で解説します。

イエシロアリの巣の特徴とは?

イエシロアリはいたるところに巣を作る

イエシロアリは駆除が難しいシロアリといわれていますが、それにはイエシロアリの巣特有の事情があります。

  • 分巣を作る
  • 分巣・本巣を探し切るのは難しい
  • 巣は被害とは別の場所に作る

簡単にまとめるとイエシロアリの巣は、複数あり見つけづらいため駆除が難しいということです。

では、イエシロアリの巣の特徴を解説します。

参考:公益社団法人日本しろあり対策協会|しろあり42 イエシロアリの生態学上の特徴と巣の関係(最終閲覧日:2025年12月3日)

分巣を作る

イエシロアリは数が増えると、女王・王アリのいる本巣とは別の分巣を作ります。
巣が大きくなる前に早めに駆除しましょう。

本巣と分巣は本家と分家のような関係で、本巣(本家)には働きアリを産む女王アリと王アリがいます。

イエシロアリが本巣と分巣を作る理由は次のとおりです。

エサの確保がしやすい

巣の大きさ=巣の中にいるシロアリの多さのため、大きな巣ほどエサも大量に必要です。
しかし、遠くまで大量のエサを取りにいくのは大変です。
そこで分巣を作り、遠くまでエサをとりにいかなくても済むようにしています。

巣の快適さ

イエシロアリの巣は、湿度や温度が保たれるように作られています。
しかしシロアリの数が増えて、巨大な巣になればなるほど管理が大変です。
そこで本巣が快適に生活できる大きさの巣を維持するため、分巣をつくります。

分巣を作るにはある程度シロアリの数が必要なため、シロアリが少ないうちに駆除できれば分巣がないケースもあります。
そのためイエシロアリ駆除は、早期発見・早期駆除が重要となります。

分巣・本巣を探し切るのは難しい

イエシロアリはいくつかの巣を作りますが、その数や場所は群れによって異なります。
分巣と本巣をすべて探し切るのは、プロでも難しい作業です。

イエシロアリは、ある程度働きアリや兵隊アリが増えてから分巣を作ります。
そのため数が増える前に駆除ができれば、分巣はありません。

反対に対策が遅れてシロアリの数が増えてしまうと、分巣だけでなく本巣ですら複数作られることもあります。

さらにイエシロアリがどこに本巣と分巣を作るかは、わかりません。
イエシロアリは暖かい場所を好むため、お風呂場や家電の放熱のある場所付近で巣が見つかることが多いです。

しかし「家屋には本巣しかなかったけど、庭に複数の分巣が作られていた」
「家屋にあるのが分巣で、本巣は庭の地中にあった」
「分巣を見つけたが現在では使われていないようだ」など群れによってさまざまです……。

イエシロアリの巣の数はその時々のため、すべての巣を見つけるのはプロでも大変な調査になります。

巣は被害とは別の場所に作る

イエシロアリは、被害場所から離れた場所に巣を作ります。

シロアリの知識として、シロアリの巣には3つのタイプがあります。

  1. エサに住み着くタイプ
  2. エサとは別の場所に巣を作るタイプ
  3. 地上にアリ塚を作るタイプ

例えばヤマトシロアリはエサに住み着くタイプで、木材などに巣を作り巣を食べながら生活しています。
そのため基本は被害場所=ヤマトシロアリの巣になり、巣を探すのも簡単です。

一方イエシロアリは、2番のエサとは別の場所に巣を作るタイプです。
たいていは被害場所の近くに巣がありますが、現場によっては数十m~数百m離れた場所に巣を作ることもあります。

さらに巣を見つけても「それが分巣か本巣か?」「他に分巣はないか?」とまだまだ調査が必要です。

イエシロアリはかなり特徴的な巣を作り、その特性は駆除において非常に厄介です。
ただし大きな巣を作るには時間がかかるため、早期発見できれば駆除もそれだけ楽になります。

早期発見のコツはいろいろありますが、そのひとつに羽アリの発見があります。
次の章でイエシロアリの羽アリについて解説します。

イエシロアリの羽アリの特徴

シロアリは普段人目を避けて生活していますが、大量に飛ぶ羽アリは見つけやすく、また近くに大きな巣があるサインになります。

イエシロアリの羽アリを見逃さないように、特徴を覚えておきましょう。

  • 茶色っぽい色をしている
  • 午前中に雨が降っていた暖かい日に多い
  • 6月~7月の夜に飛び立つ

まとめるとイエシロアリの羽アリは茶色っぽく、6月〜7月の午前中に雨が降っていた夜によく出現します。
では詳しく解説します。

茶色っぽい色をしている

イエシロアリの羽アリは胴体が茶色っぽく、羽が茶色がかった色をしています。

シロアリといえば白いイメージですがじつは種類によって異なり、例えばヤマトシロアリの羽アリは黒っぽい色をしています。

また色の違いはクロアリも同様で、クロアリでもヒメアリやキイロシリアゲアリなど黄色や茶色っぽい種類もいます。

シロアリとクロアリの違いは上記の画像のとおり体型にあるため、迷ったら比べてみましょう。

午前中に雨が降っていた暖かい日に多い

イエシロアリの羽アリは、湿気の多い暖かい日に飛び立ちます。

シロアリは、湿気を好むため湿気の多い日に羽アリが飛び立ちます。
ただし雨粒は苦手なため、雨が降っている間は飛びません。

また暖かい気温を好むため雨が降った寒い日より、雨で蒸し暑く感じる夜が危険です。

そのためイエシロアリの場合は、午前中に雨が降っていた日の夜に羽アリがよくみられるでしょう。

6月~7月の夜に飛び立つ

イエシロアリの羽アリは、6月〜7月の夜に飛び立ちます。

シロアリの羽アリは条件が重なると、点在する巣穴から羽アリが一斉に飛び立ちます。
羽アリによって飛び立つ時期は異なり、イエシロアリは6月〜7月頃です。

またイエシロアリの羽アリは、光に集まる習性(走光性)があります。
玄関灯や窓ガラスに羽アリが集まりやすいため、電気を消したり、カーテンを閉めて光が漏れないようにしておきましょう。

まとめるとイエシロアリは、6月〜7月の午前中に雨が降っていた夜に羽アリが飛びやすいです。
時期になったら見逃さないようにしましょう。

またシロアリの羽アリの詳しい解説は「羽アリを自分で駆除する方法は?NGな方法も紹介」でもしています。
もし羽アリでお困りならこちらもご確認ください。

羽アリは巣穴から出てくるため、もし見つけられたら駆除のチャンスでもあります。
次の章でイエシロアリの駆除について解説します。

イエシロアリの駆除について

イエシロアリは自分では駆除できない

ここまで見てきましたが、イエシロアリの駆除は非常に厄介です。
たくさんの巣を作り、シロアリの数が多いため被害が重くなりやすいためです。

そこでイエシロアリを駆除する際のポイントをまとめました。

  • イエシロアリ駆除は個人ではできない
  • 羽アリで巣の場所を特定する
  • ベイト工法やバリア工法で駆除する
  • 早期駆除と相見積りで費用を抑える

「確かに難しそうだけど、虫ぐらい自分で駆除したい!」という方もいるでしょう。

しかし自力でのイエシロアリ駆除は、まず無理です。
理由は解説しますが、絶対にプロの業者に相談してください。

イエシロアリ駆除は個人ではできない

個人でのイエシロアリ駆除は、危険なため絶対にやめてください。

シロアリ駆除は床下の狭い場所に潜りおこなうため、かなり大変です。
それに加えてイエシロアリは、本巣にいる女王蟻を駆除しない限り何度でも再発するおそれがあります。

また通常シロアリ駆除業者は、シロアリに食べられた家屋や断熱材なども補修します。
イエシロアリは家の中のどこでも被害を出すため、補修には要所要所にあわせた建築知識が必要となります。
例えば柱の修繕知識はもちろん、断熱材の張替えや電気配線の交換です。

害虫駆除の業者は害虫の知識だけでなく、家屋の修繕や清掃の知識も持っているため個人で駆除はおこなわず、プロに相談してください。

羽アリで巣の場所を特定する

羽アリはシロアリの巣から飛び出すため、羽アリが出てきた場所はイエシロアリの巣がある場所です。

イエシロアリが巣を作る場所は、床下や壁の中などさまざまです。
そのため巣の調査に時間がかかりますが、羽アリの出現場所がわかれば調査もスムーズに進みます。

イエシロアリの羽アリを見つけたら次を心がけてください。

  • シロアリが逃げるため、殺虫スプレーは使わない
  • 羽アリの入り口にテープを貼って防ぐ
  • 羽アリは数匹捕まえて保管するか、写真を撮っておく

シロアリの巣の近くで殺虫スプレーを使うと、巣にいるシロアリが逃げ出すことがあります。
また表面にいるシロアリを数匹駆除したところで、巣には何十万、何百万のシロアリが残っているため意味がありません。

駆除業者が到着するまで羽アリが沸いて困る場合は、隙間にテープを貼って防いでください。

また羽アリの死骸は巣の特定だけでなく、虫の種類の特定にも役立ちます。
もしイエシロアリでなかったら駆除の方針も大きく変わるため、死骸を保管して鑑定してもらうとよいでしょう。

ベイト工法やバリア工法で駆除する

シロアリ駆除を依頼すると、ベイト工法とバリア工法という2つの工法の話をされます。
簡単に工法の違いを解説します。

ベイト工法

毒エサを使ったシロアリ駆除の方法です。
シロアリはエサを巣に持ち帰る習性があるため、毒エサを埋めておきシロアリに持ち帰らせます。毒エサの定期チェックが必要なため、駆除の予定期間は長くなりがちです。

バリア工法

触るだけですぐに効く薬剤を散布して、予防と駆除をおこなう方法です。
薬剤の上をシロアリが通るだけで、即効駆除ができます。
また将来的に被害が予想される場所にあらかじめ薬剤をまいて、予防することもできます。

イエシロアリは被害の程度によっては、両方同時の施工をすすめられることがあります。

また工法によって再施工の回数や点検の回数が変わります。
費用や日程調節などの計画が変わってくるため、施工前に業者に確認しておきましょう。

早期駆除と相見積りで費用を抑える

イエシロアリ駆除は高額になりやすいため、早期駆除と相見積りで費用を抑えましょう。

イエシロアリは家全体に被害をおよぼすため、使用する薬剤の量が多かったり、家全体を補修工事しなくてはならなかったりと、お金がかかりやすいシロアリです。

そこで被害が少ないうちに駆除する早期駆除が重要になります。

さらに相見積りで安い業者を探すと、より費用を抑えられます。
相見積りは複数の業者に見積りをとって、業者の施工内容や費用を比べることです。

複数の業者を呼ぶため手間はかかりますが「他社では床下乾燥機をすすめられたけど、どう思うか?」とプロに相談できるチャンスでもあります。

早期駆除と相見積りで費用を抑えましょう。
また関連記事の「シロアリ駆除の料金は?相場が決まる仕組みを解説」では、シロアリ駆除費用をより詳しく解説しているためこちらもご確認ください。

イエシロアリは駆除が難しいシロアリのため、個人での駆除は絶対にやめてください。
しかし「現在被害はないけど、不安だから何かしたい」という方もいますよね。
そこで次の章では誰でも簡単にできるシロアリ予防を紹介します。

シロアリを予防する方法

イエシロアリ予防は換気がおすすめ

イエシロアリの駆除は個人ではできませんが、予防なら誰でも簡単にできます。
「被害はないから先に予防しておきたい」「駆除が終わったから効果を長持ちさせたい」なら次の行動を心がけましょう。

  • 換気と掃除をおこなう
  • 定期チェックをおこなう

換気と掃除をおこなう

掃除と換気でエサと湿気を取り除きましょう。

イエシロアリは水を運べるため湿気のない場所にも被害を出しますが、本来は高温多湿を好む虫です。

高温多湿だとイエシロアリの活動が活発化するため、できるだけ除湿をおこないましょう。

換気
  • 床下や屋根裏通気口をものや庭木でふさがない
  • 天気のよい日は室内の窓を開けて換気をする
  • 浴室や水回りは、換気扇を回して乾燥を心がける
  • 月に一度押し入れや流しの下など、湿気の多い場所の戸を開けて換気をする
  • 雨漏り・水漏れがあれば早めに直す
掃除
  • 室内・庭の不要なダンボールや古紙は処分する
  • 庭の倒木や切り株など不要な物は撤去する
  • 半年に一度畳を乾燥させる、保管している本の虫干しをする

シロアリは木材だけでなく、植物の繊維でできたものならたいていエサにします。
畳や古紙も被害にあいやすいため、注意が必要です。

また湿気の溜まりやすい階下だけでなく、湿気の少ない2階も忘れずに換気と掃除をしましょう。

定期チェックをおこなう

イエシロアリの被害がないか、定期的にチェックしましょう。

  • 庭の枕木、柵や倒木にシロアリ被害はないか?
  • 外壁や基礎に太い蟻道はないか?
  • 6月~7月に羽アリが発生していないか?
  • 壁や床を叩いたときに、空洞音がしないか?
  • 使用していない部屋や押し入れに被害はないか?

床下や屋根裏を見るとより確実ですが、まずは確認しやすいものからはじめましょう。
もし該当したらより詳しい調査をおすすめします。

イエシロアリの駆除から予防までを解説してきました。
イエシロアリの駆除はプロでないとできません。

もしイエシロアリの不安がある、現在被害があるなら、お早めに最寄りの害虫駆除業者にご相談ください。
ただ「シロアリ駆除は家を建てた際の一度切りで心当たりがない……」という方も多いでしょう。

もし害虫駆除業者をお探しなら、アズサポートにご相談ください。

害虫駆除はお任せください

イエシロアリの駆除はアズサポートにお任せください

「家にイエシロアリがいるかもしれない……」「いきなり駆除は……。まずは費用だけ知りたい」そう思ったら、アズサポートにご連絡ください。

アズサポートは、害虫や害獣を駆除する業者です。
無料の現地調査から始まり駆除後の定期検診まで、すべておこないます。

※離島については別途お客様とのご相談をさせていただく場合がございます。

イエシロアリの駆除は10年保証、もし期間中に被害が再発したら建物の修繕保証も用意しているため安心です。

またアズサポートは害虫駆除だけなく建物の補修事業もおこなっているため、シロアリにかじられた電気配線の工事から庭木の剪定まで、建物にまつわる工事にも自信があります。

駆除の難しいイエシロアリも害虫と建物の知識を熟知したプロが施工いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ

イエシロアリの生態から、なぜ被害が重くなりやすいのかを見てきました。
簡単にこの記事のおさらいをまとめました。

  • イエシロアリは千葉県以西の海岸線沿いに生息しているシロアリ
  • イエシロアリは湿気の少ない場所でも被害を出す
  • イエシロアリは家全体に被害を出し、あちこちに巣を作るため駆除が厄介
  • 害虫と建物補修の知識が必要なため個人での駆除は無理

イエシロアリは独特の生態から数が多く、また湿気の少ない場所にも被害をだす厄介なシロアリです。
対処が遅れれば駆除費用だけでなく、建物の修繕費用もかさむため早めに害虫駆除業者に相談しましょう。

執筆・監修者

藤澤 隆太郎
アズサポート株式会社 害獣・害虫事業部 取締役部長
藤澤 隆太郎

害虫駆除、害獣駆除、鳥害対策の現場に立ち続けて10年超のプロフェッショナル。 保有資格は、しろあり防除施工士、防除業作業監督者、職長・安全衛生責任者教育と、シロアリ駆除やねずみ・ハクビシン・アライグマなど害獣駆除関連の資格を保有。駆除して終わりではなく、大切な「家」を守るために手厚いアフターフォローで末永くお客様とお付き合いできる関係を築いている。

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