アライグマとは？見つけた時の対応やよくある被害を紹介

「天井裏から重たい足音が聞こえるけど……これってまさかアライグマ？！」
「最近アライグマの被害をよく耳にするけど、住宅街の我が家は大丈夫でしょ？」
アライグマはほぼ日本全国に分布しており、近年では住宅街でも見かけるようになりました。
アライグマは天井裏に住み着きフン尿をまき散らし、周囲のゴミや畑を荒らすため全国に被害が報告されています。

アライグマは早めに対処すれば駆除費用が安くなる他、周囲への被害も抑制できるため気がついた今が駆除のチャンスです。

この記事でアライグマの生態や見つけた際の対処法を解説するため、ぜひ参考にしてください。

この記事ではアライグマ被害にあった際の正しい対処法を解説しています。
必要なポイントに絞り解説しているため、サクッと対処法がわかります。
アライグマでお悩みならぜひ、この記事をご一読ください。

まずはアライグマの生態から見ていきましょう。

アライグマの生態とは

名称

アライグマ

生息地

離島をのぞくほぼ日本全国

大きさ

体長：約40～60cm（中型犬ぐらいの大きさ）
重さ：約4～10kg

被害の多い場所

天井裏、床下、空き家や倉庫などに住み着く

身体能力

• 木登りが得意、また手先も器用でかんぬきなど簡単なカギなら外せる
• 5cmの穴があれば侵入でき、建物を破壊して入ることもある

参考：国立環境研究所 侵入生物DB｜アライグマ（最終閲覧日：2025年11月18日）

アライグマは1970年頃に輸入され、現在では自然の多い北海道から人の多い東京都や九州の鹿児島県までほぼ全国に生息しています。

アライグマの特徴は、器用さです。
例えば動物園で飼育されていたアライグマが、重さ4kgのマンホールのフタを外し元に戻す姿が確認されています。

参考：朝日新聞｜最期まで「きちょうめん」だった マンホール開け閉めするアライグマ（2024年12月7日 6時30分）（最終閲覧日：2025年11月18日）

他にも雨どいを登り天井裏に侵入したり、オリに閉じ込めてもかんぬきを外して脱走したりします。
同じく家を荒らすネズミと違い器用で力もあるため、自分で瓦や壁の板をめくって天井裏などに侵入することもあるようです……。

アライグマは他の害獣と違い器用なため、捕獲がむずかしい動物です。
もし見つけた場合は速やかに対応しましょう。

ではアライグマを見つけた際の対応を次の章で解説します。

アライグマを見つけたときの対応

自宅内や庭先などでアライグマを見つけたら、近づかずに距離をとってください。
自身の安全が確認できたら害獣駆除業者や自治体に連絡しましょう。

子供のアライグマはおとなしい性格ですが、大人になると凶暴になり気性が荒くなります。
健康被害については後述しますが、アライグマに噛みつかれたりすると病気になるおそれがあります。

またアライグマの体にはノミやマダニが寄生していることがあり、アライグマに触ったり付近を通れば害虫に刺されるおそれもあります。

危険なため近づかず害獣駆除業者や自治体など対応できるプロに相談しましょう。
少しだけアライグマの被害に触れましたが、他にもアライグマは深刻な被害を出します。

次の章で解説します。

アライグマによる被害

アライグマによる被害は多岐にわたり、放置すれば自宅だけでは済まず、ご近所にも被害がおよびます。

もしこれらの被害に気がついたら、早めに対応しましょう。
では解説します。

家屋を荒らす

※白い木材の部分をアライグマがはがし、補修した写真

アライグマはよく天井裏に住み着きますが、次のような被害を出します。

• 巣を作るために断熱材をはがす
• 天井にフン尿によるシミを作る
• 建物に穴をあけたり、壁をはがしたりする
• 爪で柱や家財を傷つける

被害がひどいとアライグマの駆除とは別に、建物の修繕も考えなくてはなりません。
反対に被害が軽いうちに対応すれば、簡単な清掃や部分的な補修で直る可能性もあります。

費用を抑える意味でも、アライグマ被害は早めの対応が重要です。

フン尿の被害を出す

アライグマのフンは大体10cmほど、犬と同じぐらいの大きさです。
あまり考えたくはありませんが、天井裏に犬のフンのようなものがたくさん落ちていると考えるとゾっとしますね……。

アライグマのフンを放置すると、次の問題が起きます。

• 悪臭
• カビが生える
• ウジやハエがわく
• 天井にシミがつく

放置すれば次の項目で解説する健康被害につながります。
アライグマのフンに触るのは不衛生なため、撤去や調査の際には手袋やマスクを装着してから作業に当たってください。

アライグマのフンの特徴

アライグマのフンの特徴は次のとおりです。

参考：農林水産省｜中型獣対策の基本（最終閲覧日：2025年11月18日）
参考：農林水産省｜獣種の見分け方、フローチャート、それぞれの痕跡の特徴（糞）（最終閲覧日：2025年11月18日）

ためフンとは、1ヵ所にフンを溜める動物の習性のことです。
タヌキやハクビシンにはこの習性がありますが、アライグマにはないため見分けるヒントになります。

健康被害を出す

アライグマが家屋にいると、健康被害につながるおそれがあります。

ノミ・ダニによる皮膚炎・アレルギー

野生動物の体には、ノミやダニの害虫が寄生していることがあります。
ノミの吸血による強いかゆみやダニを吸い込みおきる喘息が、起きる可能性があります。

さまざまな病気になる

アライグマは、狂犬病や日本脳炎ウイルスを保有している可能性があります。
またフン尿にサルモネラ菌が含まれていることがあり、アライグマのフン尿に汚染された食べ物を食べると食中毒になるおそれがあります。

その他ストレスによるもの

足音や鳴き声による騒音被害から不眠症になる、悪臭によりストレスを感じて気分が悪くなるなど精神的被害です。

参考：厚生労働省｜重症熱性血小板減少症候群（SFTS）について（最終閲覧日：2025年11月18日）

ノミやダニはアライグマの巣やアライグマが通った場所によく落ちています。
ノミやダニは掃除機で吸い取り袋に密閉して捨てれば問題ないため、室内で不安を感じたら掃除機をかけておきましょう。

ゴミや食べ物をあさる

海外では「ゴミパンダ」の俗称があるほど、アライグマはゴミをあさります。

アライグマは雑食性でなんでも食べるため、人間の食べ物から生ゴミまでなんでも食べます。
また人間の食べ物だけでなくペットフードを盗みに来る例もあり、油断ができません。

一度「安全にエサが食べられる」と学習すると何度もあらわれるため、生ゴミやペットのエサは適切に管理しましょう。

農作物を荒らす

アライグマは雑食性、しかも木登りも得意なため野菜から果樹まで多くの農作物が被害に遭います。
被害の多い農作物とアライグマの被害の特徴は次のとおりです。

スイカやメロン

3cmほどの穴をあけて中身をくりぬく。

トウモロコシ

皮をむいて両手を使って食べるため、芯だけきれいに残る。

ブドウ

ツル棚の上にブドウを引き上げてから食べたり、ブドウの袋を手で破ってから食べたりする。きれいに軸だけが残る。

ナシやカキ

葉ごと実をむしり取って食べる。

傾向として甘い農作物が被害に遭いやすいです。
農作物の味を覚えると周囲の畑でも被害を出すため、地域ぐるみの防除が必要です。

ご近所にも被害が出る

アライグマ被害の困った点は、自分の家だけで被害が済まないところです。

例えば周囲のゴミ捨て場を荒らしたり、ご近所の農作物を食べたりなどですね。
他にも庭の水槽で飼っていたメダカが食べられる、鳥類が襲われるなどの被害もあります。

多くの自治体ではアライグマの情報を集めて、地域一丸となっての駆除を推奨しています。
これはアライグマが地域に住み着くと住民生活から農業まで、広い範囲で被害が出るためです。

地域のアライグマ被害の抑制にもつながるため、アライグマに気がついたら早めに対策しましょう。
ではもしアライグマを見つけたら、誰に相談すればよいのか？
次の章で紹介します。

アライグマの被害にあった場合の相談先

アライグマを見つけたら、害獣駆除業者か市役所などの自治体に相談しましょう。
一般住宅など敷地内なら害獣駆除業者、敷地外なら自治体への相談がおすすめです。

害獣駆除業者

自宅にアライグマが出たら、害獣駆除業者に相談しましょう。
害獣駆除業者に相談すると追い出しや捕獲はもちろん、アライグマに荒らされた建物の清掃までしてくれます。
また再侵入防止の工事や定期的な点検など、被害の再発防止まで依頼ができます。
連絡すればすぐ来てくれるため、お急ぎなら害獣駆除業者がよいでしょう。

市役所などの役場

自宅以外でアライグマを見かけたら、自治体に相談しましょう。
アライグマは農業や市民生活に被害を出しているため、自治体では情報集や職員による捕獲作業などをおこなっています。
「アライグマが近所のゴミ捨て場を荒らしている」などの情報は地域を守るために、報告するとよいでしょう。

ちなみに自治体の対応は各地域によって異なります。
一例として東京都の一部の区では民家のアライグマを捕獲してくれますが、他の地域は駆除業者の利用を勧められて終わることが多いようです。

また役場には開庁時間があり、土日祝日や長期休暇中は連絡が取れないため要注意です。
害獣駆除業者は年中無休・深夜対応可のところも多いため、お急ぎなら害獣駆除業者がよいでしょう。

また害獣駆除業者では敷地外のアライグマ対応が難しいですが、自治体であれば公園などの公共施設でも対応できます。

状況によって使い分けましょう。
しかし「害獣駆除業者に心当たりがない」「本当に家にアライグマがいるか半信半疑……」という方は、アズサポートにご連絡ください。

害獣駆除はお任せください

アライグマにお悩みの方は、アズサポートにご連絡ください。

アズサポートは、お家の困りごとを解決する事業をおこなっている会社です。
害獣や害鳥の追い出しや捕獲もおこなっており、アライグマもしっかり対応しています。

またアズサポートは害獣の駆除だけでなく、お家の困りごと全般にも対応しています。
そのためアライグマに荒らされた建物の清掃・消毒、ノミやダニの害虫駆除、さらにはがされた断熱材の張り替えなど、建物にまつわる作業もお任せください。

アズサポートではまず、無料の現地調査※をおこなっています。

※離島については別途お客様とのご相談をさせていただく場合がございます。

またご依頼いただければ安心の10年保証と年に1回のアフター点検もあるため、しつこいアライグマも安心です。

アライグマにお悩みなら、今すぐアズサポートにご連絡ください。

まとめ

アライグマに関する情報をお伝えしてきました。
アライグマが住み着くと家が荒らされ、最悪断熱材の張り替えや天井板の取り換えの大掛かりなリフォーム工事が必要になります。
被害の少ないうちに、早めに対策をしましょう。

最後に記事のおさらいをまとめました。

もし自宅にアライグマが住み着いたら、害獣駆除業者に相談しましょう。