シロアリが大量発生する原因は?正しい対処法を解説
- 更新日
- 2025.11.28

「シロアリが大量発生した!けど原因がわからないから不安。どうしたらよい?」
シロアリが大量発生する原因は、床下でシロアリによる被害がかなり進行しているからです。
というのも普段シロアリは、床下や木材の内部など人目を避けて行動しています。
ですがシロアリの数が増えて食害箇所が多くなると、人の生活空間にある木材まで加害し始め、大量の成虫を目にするようになるというわけです。
シロアリの大量発生を放置すれば、建物の耐久性が下がり、最悪の場合建て替えを迫られる事態にまで発展します。
そこでシロアリの大量発生を発見した場合の対処法を解説します。
この記事を読めば迅速適切にシロアリに対応できます。
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シロアリが大量発生する原因

ご自宅にシロアリが大量発生する原因は「床下や住宅の周囲に大きなシロアリの巣があるから」です。
シロアリは湿気が多く、エサが豊富にある環境に巣を作ります。
シロアリは湿った植物をエサにするため、例えばジメジメした和室の畳や水漏れしている浴室の床下などでよく被害が見られます。
またシロアリの数が増えるほどシロアリの巣が大きくなり、巣が成熟した証として羽アリが春~夏頃に出現し大量発生が起きやすくなります。
現在羽アリやシロアリの大量発生が起きているなら、建物内部や周囲に大きなシロアリの巣があるということです。
シロアリはどこから来るのか?
シロアリの侵入経路は2つ、地中か空からです。
- 地中から侵入した
-
本来シロアリは乾燥を嫌い、土の中で生活しています。
住宅に被害があった場合は床下の柱から部屋の畳や押し入れ、と順に侵入した可能性があります。 - 羽アリが飛んで侵入した
-
通常のシロアリは乾燥や光を嫌いますが、羽アリは別で電灯などの光に向かう走光性があります。
新しい巣を作るために羽アリは巣から飛び立ち、新たな箇所で食害を始めます。
羽アリの大量発生は雨上がりの日に多いため、要注意です。
羽アリの大量発生は通常屋外で見られますが、住宅内にシロアリの巣があると家の中で羽アリが大量発生するケースが多いです。
監修者コメント羽アリが出ている=床下である程度被害が進行していると考えて間違いありません。羽アリは巣内のシロアリの数がかなり増えた結果、新たな巣を作るために出現するものです。そのため羽アリを見かけた場合、業者をすぐに呼ばないといけない状況と考えてください。
家の中で羽アリの大量発生を見つけたら、迅速に行動しましょう。
シロアリを放置すると危険な理由
シロアリを放置し被害が深刻化すると、住宅の建て替えをする必要に迫られるおそれがあります。
シロアリは木材などのエサとなる場所に住み着き周囲を食べつくすと、新たなエサを求めて移動を繰り返す生き物です。
例えば床下に住み着くと、木材でできた土台、柱ときて家の中の畳などに進みドンドンと食い荒らしていきます。
シロアリに食われた木材は触っただけで崩れるほどボロボロになり、きしむようになります。
「なんだか壁がフワフワする」「床がギシギシする」の症状を感じたら、それはシロアリの仕業かもしれません。
さらに深刻なシロアリ被害として、建物の耐久性が下がることが挙げられます。
事実阪神・淡路大震災発生時にミサワホーム総合研究所の報告によると、全壊した多くの建物にシロアリ被害や木材の腐朽が見られたそうです。
一方で被害が軽かった建物は、シロアリ被害や木材の腐朽がありませんでした。
参考:研究レポート・ナレッジ| ミサワホーム総合研究所|阪神淡路大震災と蟻害・腐朽による建物被害(最終閲覧日:2025年11月21日)
このようにシロアリ被害を放置すると建物の強度が下がり、建物の建て替えが必要になるかもしれません。
シロアリが好む環境
シロアリが好む環境をまとめると「日当たりが悪く、高温多湿で、エサが豊富にある、シロアリ予防をしていない場所」です。
以下、それぞれを掘り下げて説明します。
- 日当たりが悪い場所
-
シロアリは乾燥を嫌うため、日当たりの悪い場所を好みます。
民家に住み着いた場合、ジメジメした押し入れや床下など日が当たらない場所に被害が多いです。また乾燥を嫌うシロアリは地上に出る際、蟻道と呼ばれる土のトンネルを作り移動します。
もし外壁や床下に細い土の跡があれば、そこをシロアリが通っている可能性が高いです。 - エサが豊富にある
-
シロアリのエサは、植物の繊維・セルロースです。
セルロースは柱やフローリングなどの木製の建材のほか、畳やふすま、ダンボール、本の紙類などさまざまなものに含まれます。また「うちは木造の土台や柱ではなく、鉄筋コンクリート造りだからシロアリ被害は心配ない」という話を耳にします。
しかしシロアリの体は小さく、わずかな隙間からも建物に侵入可能です。鉄筋コンクリートやベタ基礎の建物でも、紙や木製製品が家の中に一切ない住宅はまずないため、シロアリに対する警戒は必要です。
- 高温・多湿な環境
-
シロアリは湿った木材を好んで食べます。
そのため配管の水漏れで湿った床や壁は要注意です。また寒い場所より暖かい場所を好むため、1年中高温多湿になりやすい浴室周りも被害が出やすい場所です。
- シロアリ予防をしていない
-
シロアリ予防の薬剤は、おおむね5年で効果がなくなります。
また薬剤予防以外にも、調湿剤を使った湿気対策や不用品の撤去もシロアリ予防になります。「使っていない部屋の換気をしていない」「ダンボールや古紙を長期間ため込んでいる」に当てはまったら要注意です。
このような条件がそろうとシロアリが大量発生しやすくなります。
シロアリが大量発生した場合の対処法


シロアリが大量発生したら、早めにシロアリ駆除業者に相談してください。
シロアリの駆除には専門知識が必要です。
例えばシロアリが大量発生している場合、殺虫剤を吹きかけると目につくところにいるシロアリは駆除できます。
しかし目の届かない範囲には、まだまだたくさんのシロアリが隠れています。
まして殺虫剤に驚いたシロアリはより人目につきにくいところに逃げたり、現在の巣を捨てて別の場所に移動したりするため、かえって被害が広がる恐れもあります。
他にも建物の修繕、適切な薬剤の選択など専門知識が必要なため、シロアリがどこかに移動する前に早めに業者に相談しましょう。
シロアリを駆除する方法


プロがおこなうシロアリ駆除方法は2つです。
- バリア工法
-
シロアリ用の薬剤を地面や木材の表面に散布する方法で、シロアリ駆除といえば大半のケースでこの工法が用いられます。
また木材やタイル床に穴を開けて、そこに薬剤を注入(穿孔処理)する場合もあります。 - ベイト工法
-
毒エサを使った駆除方法です。
シロアリは巣にいる仲間にエサを持ち帰る習性があるため、巣ごと駆除する方法です。駆除効果の即効性はありませんので、イエシロアリの被害がひどい場合などにバリア工法と併用されるのが一般的です。
より詳しいシロアリ駆除の方法や費用などは、関連記事も参考にしてください。
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まとめ
シロアリが大量発生する原因をおさらいしましょう。
- シロアリが大量発生した原因は「周囲に巣があるから」
- シロアリは土の中を移動してきたか、羽アリが飛んできた可能性が高い
- シロアリが好む環境は「日当たりや風通しが悪い、高温多湿な環境」
シロアリ被害は少しずつ被害が進むため、気が付いたときに迅速に対応することが重要です。
もし軽度で済めば簡単な駆除や補修で済む可能性があるため、シロアリの大量発生を見つけたら早急にシロアリ駆除業者に相談しましょう。
執筆・監修者

害虫駆除、害獣駆除、鳥害対策の現場に立ち続けて10年超のプロフェッショナル。 保有資格は、しろあり防除施工士、防除業作業監督者、職長・安全衛生責任者教育と、シロアリ駆除やねずみ・ハクビシン・アライグマなど害獣駆除関連の資格を保有。駆除して終わりではなく、大切な「家」を守るために手厚いアフターフォローで末永くお客様とお付き合いできる関係を築いている。
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