イタチの駆除方法とは?自分で行う方法や予防策、注意点を徹底解説
- 投稿日
- 2025.12.12

「屋根裏で騒ぐイタチにもう我慢できない!今すぐイタチ駆除をしたい!」
「イタチ駆除ってどうやればいいの?」
うるさい足音や鳴き声、フン尿のせいで臭い家の中にうんざりしますよね……。
イタチは野生動物を保護する法律の関係で、許可のない捕獲・殺傷が禁止されています。
ネズミや害虫のように、許可なく罠を仕掛けて捕まえたり、毒エサを仕掛けることができないんですね。
そのためイタチの駆除なら、イタチの「追い出し」がおすすめです。
追い出しは許可なしで今日からでも始められるうえに、道具はホームセンターに行けばそろいます。
そこでこの記事では、イタチ駆除に必要な知識やイタチの追い出しに必要な道具を解説します。
しつこいイタチも正しい知識で対処に臨めば、きっと追い出せます。
イタチにお悩みならぜひこの記事を参考にしてください。
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目次
日本に生息しているイタチの種類とは?
出典:公益社団法人日本ペストコントロール協会|イタチ(最終閲覧日:2025年11月26日)
日本に生息しているイタチは在来種の二ホンイタチと外来種のシベリアイタチ(チョウセンイタチ、タイリクイタチ)の2種類です。
2種類のイタチは似た姿、似た被害を出しますが、生息地域が違います。
二ホンイタチの被害は全国的ですが、シベリアイタチの被害は西日本に集中しています。
生息地域:日本全国
大きさ:オス約27cm~37cm・メス約16cm~25cm
特徴:茶褐色~赤褐色と濃い毛色
生息地域:西日本
大きさ:オス約30cm~40cm・メス約25cm~31cm
特徴:体の半分以上がしっぽ、山吹色っぽい
どちらのイタチも屋根裏や床下に住み着きます。
屋根裏に住み着くと天井裏にフンをしたり、断熱材を食い破ったりする被害を出すため、早急な対応が必要です。
しかし「別にイタチの種類なんて駆除に関係ないのでは?」と思いますよね。
じつはイタチは種類で法律的な対応が変わってくる、厄介な動物なんです……。
次の章で解説します。
イタチ駆除に関する法律・規制
イタチを駆除・捕獲しようと思うと、法律が大きく関係してきます。
知らずにおこなうと処罰の対象となるおそれがあるため、イタチに関するところだけサクッと覚えておきましょう。
法律に従いイタチを捕まえるには、狩猟か捕獲許可のどちらかの申請をおこないます。
それぞれどう違うか、どうすればよいのか、を順番に解説します。
法律に基づきイタチを捕獲する2つの方法
野生動物は鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)によって、行政の許可なく捕獲・殺傷することが禁止されています。
その許可が、狩猟と捕獲許可です。
捕獲対象:イタチを含む法律で決められた46種
目的:駆除、食べるなど問わない
期間:狩猟期間内
申請方法:狩猟免許の取得、毎年度の登録
注意点:対馬のシベリアイタチ、ニホンイタチはメスのみ狩猟禁止
捕獲対象:狩猟鳥獣以外も含む
目的:個体数調整など、行政が許可した理由
期間:問わない
申請方法:行政に申請する
注意点:行政の判断によるため許可が降りなかったり、申請に時間がかかったりする
参考:環境省|捕獲許可制度の概要(最終閲覧日:2025年11月26日)
参考:環境省|鳥獣保護管理法の概要(最終閲覧日:2025年11月26日)
狩猟免許があれば、イタチを狩猟で捕まえられます。
ただしここで気をつけなくてはならないのが、長崎県対馬のシベリアイタチとニホンイタチのメスは狩猟できない点です。
もし捕獲を考えているイタチがニホンイタチのメスだったら、狩猟ではなく捕獲許可が必要です。
また捕獲許可の申請は行政が許可すれば、狩猟免許なしでもおこなえます。
しかし行政の判断によるため狩猟免許が求められたり、申請が通るまで1週間ほど時間がかかったりします。
イタチ捕獲の手続きを解説しましたが、どちらにしろ手続きは少し面倒ですね……。
そこでイタチの駆除ではなく、許可なしでできるイタチの追い出しがおすすめとなります。
イタチを傷つけずに匂いや光で追い出すだけなら、許可がいらず今日からでもすぐに実行できるためです。
では、具体的な手順や必要な道具を次の章で解説します。
イタチを駆除する際の手順

イタチの駆除は許可をえて捕まえる「捕獲」と、許可なしでイタチを追い出す「追い出し」にわかれます。
捕獲は手間がかかるため、この記事では許可なしでできる追い出しの方法を解説します。
上記は「追い出して、イタチが戻って来ないようにする」のが目的です。
では詳しく手順をみていきましょう。
①[追い出す]匂い・光で追い出す
イタチの嫌う強い匂いか光で追い出します。
- 匂い
-
イタチはハッカ油、木酢液やクレゾールせっけんの強い匂いを嫌います。
これらの匂いを布や紙に染み込ませて屋根裏や床下に散布します。
他にも煙の匂いも嫌うため、バルサンや害獣用の線香も利用可能です。 - 光
-
イタチは強い光や動く光を嫌います。
そのため、懐中電灯で光を当てると驚いて逃げていきます。
また屋根裏や床下に点滅するイルミネーションを設置すれば、イタチが逃げ出します。
参考:大阪府旭区|イタチでお困りの方へ(最終閲覧日:2025年11月26日)
匂いや光で追い出すコツは、イタチの出入り口付近には仕掛けないようにすることです。
例えば、イタチが屋根の隙間から屋根裏に侵入しているとします。
もし屋根の上に嫌な匂いを散布すると、イタチは逃げ場を失い逃げ出しづらくなります。
そこで屋根の隙間から遠い場所に嫌な匂いを仕掛けて、イタチが隙間から逃げていくようにするわけです。
まずはイタチの逃走経路を調べてから、嫌な匂いや光を設置してください。
②侵入経路対策
イタチの追い出しが終わったら、戻ってこないように侵入経路を塞ぎます。
侵入経路を塞ぐ前は天井裏をほうきでつついたり、屋根裏を懐中電灯で照らして見たり、イタチがいないことを確認してください。
イタチがいないと確認できたら、穴を塞いでいきます。
イタチは、直径2~3cmほどの隙間があれば侵入できます。
イタチの追い出し作業にあたっていると「ゴルフボールぐらいの隙間があれば入ってくる」という感覚です。
そこでゴルフボール大を目安に、次の道具を使って隙間を塞いでください。
- 換気口などの通気性を保ちたい場所:金網やパンチングメタル(穴の開いた金属製の板)
- 壁の隙間:金網、べニア板、補修用パテやシリコーン
- 壁の穴やダクト周りの隙間:補修用パテ
- 倉庫の入口など塞げない場所:ハッカ油や木酢液などイタチの嫌な匂い
また「イタチのおもな侵入経路」では、イタチがよく使う侵入経路を記載しているため、イタチの侵入経路がわからない方はこちらもご確認ください。
③エサ場の対策・予防
最後に今後の予防として、エサ場をなくして、イタチが寄り付かないようにします。
イタチは雑食性で、生ゴミからペットのエサまでなんでも食べます。
特に肉類を好むため、イタチのエサになりそうなものを徹底して管理してください。
またイタチなどの野生動物は身を隠しながら行動するため、障害物になりそうなものは片づけておきます。
具体的には次のとおりです。
- 生ゴミはフタつきのゴミ箱で管理する
- ペットのエサは出しっぱなしにせず、食べ終わったら片づける
- 屋根にかかる庭木は剪定する
- 家の周辺の草刈りをして、イタチが身を隠す場所をなくす
- 庭や倉庫を掃除がてら定期的に点検する
イタチが住み着いたということは、そこはほかのイタチにとっても住みよい環境ということです。
うまく今いるイタチを追い出せても、環境が変わらないと別のイタチが住み着くおそれがあります。
そのためイタチの追い出しが終わったら、忘れずにイタチ予防もおこなってください。
これでイタチの追い出し作業は終わりです。
しかしゴミ捨て場を荒らしたり、近所一帯の畑や家畜小屋を襲われたりすると「どうしてもイタチを捕まえたい!」という方もいますよね。
もしイタチの捕獲を考えているなら、市役所などの行政がその手助けをしてくれます。
イタチの捕獲が必要なら市役所に相談がおすすめ
どうしてもイタチを捕獲したいなら、市役所など行政に相談してください。
行政では、市民生活や農林水産業に影響を出す害獣の対策をおこなっています。
相談すれば次のような手助けをしてくれます。
- かご罠を貸してくれる
-
イタチ捕獲用の罠を市役所が無料で貸してくれます。
あわせてイタチ捕獲に必要な手続きの相談にものってくれます。
ただし捕獲後のイタチの処分は「家主が処分する」「行政の職員・委託業者が処分する」「外に逃がす」など、自治体によって異なります。 - 害獣用の補助金・助成金の相談に乗ってくれる
-
害獣除けのグッズや柵など、グッズの導入費用の補助金・助成金の相談にのってくれます。
ただしほとんどが農林水産業向けのもので、一般住宅向けの補助金・助成金はまずありません。 - 地元の害獣駆除業者を紹介してくれる
-
イタチの捕獲や追い出しの相談に乗ってくれる地元の業者を紹介してくれます。
その際の費用は原則家主が負担します。
行政の対応は、お住まいの地域によって異なります。
どのような対応をおこなっているかは、お住まいの地域の役場にご相談ください。
イタチの追い出しや捕獲に関する手順を解説しました。
ちなみにプロの害獣駆除業者に相談しても、イタチの追い出し作業をおこなってくれます。
イタチの捕獲も依頼できますが、捕獲となるとイタチが罠にかかるまで多少時間がかかります。
長期戦になるため、イタチを追い出していなくなった隙に侵入口を塞いで戻ってこれないようにしたほうが、即効性が高いためです。
イタチ被害は放置すると、さまざまな被害が発生します。
次の章でイタチによる被害を解説します。
イタチによる被害の例

この章ではイタチ被害の実情やイタチが原因で起きる可能性のある病気について、解説します。
イタチの被害は西日本が多いため、チョウセンイタチによる被害が多いといわれています。
またイタチの被害を放置すると、病気になるおそれもあり危険です。
では詳しく解説します。
イタチによる被害割合【都道府県別】
イタチの被害は全国的にありますが、特に西日本に多い傾向にあります。
日本にいるイタチは2種類、在来種の二ホンイタチと外来種のシベリアイタチです。
二ホンイタチは日本全国に分布していますが、シベリアイタチの分布は西日本に集中しています。
また二ホンイタチは自然の多い場所で暮らし、シベリアイタチは都市部でも暮らしています。
近年では都市開発により二ホンイタチの生息域が狭まり、都市部でも暮らせるシベリアイタチが増えてきました。
なぜ西日本にシベリアイタチが多いのか?明確な理由はわかっていませんが「大阪府は水路が多く、シベリアイタチのエサとなるドブネズミが多いから」「大阪府は木造建築の古い家が多く忍び込みやすいから」などといわれています。
参考:日本経済新聞|イタチ捕獲、大阪が断トツ 大量の巣と餌が原因?(最終閲覧日:2025年11月26日)
イタチが持つ病原菌・感染症
イタチなどの野生動物は、病原菌を持っていることがあります。
イタチとの接触がなくても、次の感染症になるおそれがあります。
- サルモネラ菌
-
家畜や野生動物など、多くのほ乳類が持っている食中毒菌です。
フン尿を誤飲すると感染、12~48時間後に腹痛や吐き気などの食中毒の症状が発症します。 - レプトスピラ症(ワイル病)
-
レプトスピラ菌に感染したほ乳類のフン尿が原因で起きる病気です。
傷口や粘膜からこの菌が体内に入ると発症します。
汚染された水や土に傷口が触れてしまい、発症することがあります。
5~14日の潜伏期間後に、発熱や悪寒などの症状が出ます。 - 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
-
野生動物の体に付着していた、ダニに噛まれると起きる感染症です。
6~14日の潜伏期間後に、発熱や倦怠感などの症状が発症します。
参考:公益社団法人日本食品衛生協会|サルモネラ食中毒(最終閲覧日:2025年11月26日)
参考:日本感染症学会|感染症クイック・リファレンス(最終閲覧日:2025年11月26日)
参考:厚生労働省|重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(最終閲覧日:2025年11月26日)
イタチをうまく追い出せても、建物の中にはフン尿が残っています。
他にもイタチの巣にはダニやノミが残っているケースが有るため、清掃消毒も必要です。
またイタチの駆除には使えるグッズが市販されています。
次の章で便利な市販品を紹介します。
イタチ駆除におすすめのグッズ
イタチの追い出しに役立つ、イタチ駆除グッズを紹介します。
イタチは許可のない捕獲・殺傷が禁止されているため、イタチ駆除のグッズは基本的に忌避剤です。
屋根裏や畑に使えるイタチ用忌避剤を紹介します。
天井裏の被害を防ぐグッズ
| 参考価格 | Amazon:2,480円 楽天市場:2,380円 Y!ショッピング:2,480円 |
| 内容量 | 5枚入り |
| 効果 | 約1年 |
| 販売元 | 株式会社Sun Smile |
※参考価格は2025年11月26日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格(税込み・東京都への送料込み)です。
よくあるイタチ用の忌避剤の効果は1ヵ月~3ヵ月ほどです。
しかし庭の見張り番 イタチ退散!の効果は1年間、屋根裏にばらまくだけで長期間安心です。
また庭の見張り番 イタチ退散!は屋外での使用も可能で、庭に吊るすだけでイタチの侵入を防げます。
農作物・屋外の被害を防ぐグッズ
| 参考価格 | Amazon:1,527円 楽天市場:1,919円 Y!ショッピング:2,343円 |
| 内容量 | 1L |
| 効果 | 約2ヵ月 |
| 販売元 | フタワ株式会社 |
※参考価格は2025年11月26日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格(税込み・東京都への送料込み)です。
畑の周りや家の周りで使うなら、粒剤が便利です。
強力忌避一番プロは、トウガラシやニンニクなどイタチや害獣が嫌がる強い匂いを使った忌避剤です。
また山火事初期のような匂いを人工的に発生させており、煙の匂いを嫌うイタチにも効果が期待できます。
簡単に屋根裏と屋外用のイタチ用忌避剤を紹介しました。
イタチを追い出したら次は、侵入経路を塞ぎます。
次の章でイタチが侵入する際に使う侵入経路を解説します。
イタチの侵入経路を防ぐ方法

イタチは木登りがうまく、体が小さいため、高所のわずかな隙間からも侵入します。
どのような場所がイタチの侵入経路になるのか、見ていきましょう。
イタチのおもな侵入経路
イタチの体は小さく、直径2~3cmほど(ゴルフボール大)の隙間があれば侵入できます。
よくある侵入経路は次のとおりです。
- 屋根裏や床下の換気口
- エアコンダクトや配線引き込み口の穴
- 屋根と壁の隙間
- 瓦と瓦の隙間
- 外壁のひび割れ
- 増築した建物と建物の間
またイタチは木登りが得意で雨樋や庭木を使って、屋根の上にもあらわれます。
床下から屋根の上までくまなく点検してください。
ただイタチは倉庫や車庫に住み着くことがあり、扉がなかったり、隙間が多かったりで塞ぐのが難しいケースもあります。
塞ぐのが難しい場所は、木酢液やチリパウダーなどでイタチが侵入しないようにしてください。
木酢液の設置
先ほどの追い出しでも活用した、木酢液を設置します。
使い方は次のとおりです。
- いらない布や紙に木酢液をしみ込ませて気になる場所にまいておく
- 水で薄めてスプレーで壁や地面に散布する
- ペットボトルの⅓~半分ほどに木酢液を入れて、上部に穴を開けてつるしておく
木酢液はホームセンターやドラッグストアなどで購入できます。
チリパウダーの散布
細かく刻んだトウガラシの粉、チリパウダーを地面に散布します。
チリパウダーは昔から農作物の害虫除けに使われることもあり、自然に優しい成分です。
そのため畑の周りにまいても、安心です。
また市販の忌避剤の中にはトウガラシ成分を使ったものもあり、吊るすだけで使えるものもあります。
手軽に使いたい方は市販の忌避剤もおすすめです。
畑や倉庫など塞げない場所は、木酢液やチリパウダーを活用してください。
イタチの追い出し方や防ぎ方を解説してきました。
イタチの駆除・予防はイタチの生態を知っておくと、より効果があがります。
次の章でイタチの生態を解説するため、少し解説します。
イタチの駆除をおこなう際に知っておくべき生態や特徴

イタチ駆除に役立つイタチの生態を簡単に紹介します。
- 寿命は平均2年
- 夏頃に子育てをおこなう
- 縄張り意識が強い
- 「キーキー」という鳴き声と肉球型の足跡
参考:国立環境研究所 侵入生物DB|チョウセンイタチ(最終閲覧日:2025年11月26日)
参考:国立環境研究所 侵入生物DB|二ホンイタチ(最終閲覧日:2025年11月26日)
参考:国土交通省中国地方整備局|イタチ(ニホンイタチ)(最終閲覧日:2025年11月26日)
イタチの足跡がわかると侵入経路の特定に役立つため、覚えておくと便利です。
では見ていきましょう。
・寿命
自然下のイタチの寿命は、平均1.9年ほどといわれています。
ただし飼育下だと8年ほど生きた例もあり、環境がよいと長生きすることもあります。
またイタチは1回の出産で5匹ほど生まれ、生まれた子供も1年ほどで出産ができます。
環境がよいと年2回交尾することもあり、早く対処しないとドンドン増えていきます……。
・季節別の行動周期
イタチの動きが活発化するのは、春~夏です。
イタチの季節別の行動をまとめました。
春(4~5月):交尾の時期、騒がしくなる
夏(6~8月):子育て時期で子供のイタチの声が聞こえる
秋(10下旬):夏に生まれたイタチが子離れを始める
冬:活動はやや落ちるものの、冬眠せずに活動している
イタチの求愛は長く、交尾の時期は1時間以上も走り回る音や鳴き声が続きます。
また冬になると静かになりますが、イタチが冬眠したり出ていったりしたわけではありません。
むしろ寒い外よりも暖かい建物内に侵入するイタチもいるため、冬でもイタチ被害は続きます。
・縄張り意識が強い
イタチの縄張りはオスとメスで異なり、メスは一定の場所に定住、オスは複数のメスの行動圏に重なるように行動します。
イタチのオスは基本単独行動をおこない、一夫多妻で複数のメスと交尾します。
そのためオスの縄張りは、複数のメスの縄張りと重なるような形になっています。
そのため建物に複数のイタチが住み着いている場合、それは子育て中のメスの可能性が高いです。
出産時期はメスの縄張り意識が強くなっており、不用意に近づくと威嚇されるかもしれません。
・鳴き声や足跡

イタチは威嚇する際に「ケケケケ!」「キキキキ!」と詰まった繰り返しの音が発せられたりします。
またイタチの足跡は、2~3cm程度の肉球のような形です。
イタチの足跡は外壁や雨どいなど、侵入経路付近でよく見つかります。
さらにイタチは冬眠せず雪のなかでも活動しているため、積雪の上に足跡が見つかることがあります。
イタチは放置するとすぐ数が増えて、周囲のゴミ捨て場や畑に被害を出します。
足跡や鳴き声に気が付いたら、早めに対応をしてください。
イタチに気が付いたら自分で追い出し作業をおこなってもよいのですが、難しそうだと感じたら害獣駆除業者に相談しましょう。
次の章で解説します。
イタチの駆除は専門業者への依頼がおすすめ

イタチの追い出し作業はやることが多く、捕獲は法律的な知識も必要で個人でおこなうのはかなり大変です……。
そこでイタチで悩んだら、専門の害獣駆除業者への相談がおすすめです。
専門業者の作業内容
イタチの駆除で悩んだら、害獣駆除業者への依頼がおすすめです。
イタチの駆除を害獣駆除業者に相談すると、次のことをおこなってくれます。
- イタチの調査・見積りの作成
-
ご自宅の様子を調査し、被害の程度を確認します。
また依頼した場合の、イタチの駆除費用の算出もします。 - イタチの追い出し
-
イタチは鳥獣保護法に守られている、また捕獲しようとすると捕まえるまで時間がかかるため、基本的に追い出し作業をおこないます。
どうしても捕獲が必要な場合は、鳥獣保護管理法に基づき業者が適切に対処します。 - 家屋の清掃・害虫の駆除
-
イタチが住み着くとフン尿で家屋が汚れるため、清掃が必要です。
またイタチが運んできたダニ・ノミ、フンに発生したゴキブリなどの害虫駆除をおこないます。 - イタチの侵入経路を塞ぐ
-
屋根の上や床下など、イタチの侵入口を調べてしっかりとふさぎます。
- 再発した際の保証や予防のアフターケア
-
害獣駆除業者では、駆除後に数年間の保証が付きます。
また再発防止のために定期的に見回るアフターケアをおこなう業者もあります。
実施期間は業者によって異なりますが、期間内は家主が見回る必要はありません。
上記の他にもイタチが家屋を荒らした場合は、その修繕も害獣駆除業者がおこないます。
このようにイタチ駆除以外の作業もすべて害獣駆除業者に任せられるため、安心ですね。
ではどのような害獣駆除業者に相談すればよいのか?、次の章で解説します。
イタチの駆除を専門業者に依頼する際のポイント

害獣駆除業者は数が多く、選ぶのも大変ですよね。
そこで今回は依頼前にわかる、害獣駆除業者の選び方を解説します。
- 見積りが無料である
- 害獣や衛生に関する資格がある
- 保証・アフターケアがある
- 対応が早い
上記の情報は害獣駆除業者のホームページを見ればたいていわかります。
では「なぜ上記のポイントを見るべきなのか?」詳しく解説します。
見積りが無料である
相見積りがしやすいように、見積り無料の業者がおすすめです。
ホームページに見積り無料、現地調査無料などの記載がある業者を選んでください。
イタチの駆除は頻繁に頼むものではないため、金額や施工内容に疑問が生じることがあります。
もし駆除費用や施工内容に疑問がでたら、相見積りをとって業者同士の比較がおすすめです。
相見積りは複数の業者を呼ぶため、少し面倒ですが「A社には害虫駆除もすすめられたが、どう思うか?」と他社に相談するチャンスでもあります。
相見積りがしやすい見積り無料の業者がおすすめです。
害獣や衛生に関する資格がある
イタチの駆除は、駆除して終わりではなく清掃や建物補修などさまざまな知識が必要です。
知識を見るひとつの指標として、作業スタッフが動物や建物の衛生に関する資格を持っていると安心です。
参考になる資格の一例をあげます。
- 狩猟免許
-
鳥獣保護管理法に基づき、動物を狩猟する際に必要な資格です。
試験では野生動物に関する法律や罠の取り扱い方が出題されます。 - 防除作業監督者
-
建物の衛生管理に関する資格です。
害獣・害虫の駆除予防をする際には、薬の使用や害虫が媒介する病気などさまざまな知識が必要です。
そこで駆除や予防の作業を円滑におこなうための管理者が必要となり、その管理者に必要な資格が防除作業監督者です。 - ペストコントロール技能師
-
ペストコントロール協会は、日本で害獣・害虫の駆除予防をおこなう業界団体です。
ペストコントロール協会では作業者の技術向上を目的として認定制度をおこなっており、それがペストコントロール技能師です。
持っていると感染症や駆除で使う薬の知識などがあるとわかります。
害獣駆除業者のホームページを見ると、会社概要や社員紹介にスタッフの保有資格が記載されています。
依頼前に確認しておくと安心です。
保証・アフターケアがある
似た金額、似た対応で比べづらいときは、保証の長さやアフターケアの回数を見てください。
多くの害獣駆除業者では、駆除後に被害が再発した場合に備えて保証を用意しています。
また被害が再発しないように定期的に点検してくれる、アフターケアを実施している業者もいます。
これらの保証やケアも当然費用が発生します。
つまりもし同じ金額で保証やケアが充実してれば、その業者はそれだけお得というわけです。
対応が早い
お急ぎなら24時間相談受付、365日営業など、対応が早い業者がおすすめです。
イタチ駆除の相談は行政にもできますが、市役所などの役場は開庁時間があるため平日の昼間に相談するのが難しい方も多いですよね。
急いでいる場合は、民間の害獣駆除業者のほうが時間を気にせず相談できます。
特に急いでいる方は、ホームページに24時間相談受付や365日営業と記載されている業者がおすすめです。
害獣駆除業者の選び方を簡単に解説しました。
害獣駆除業者選びに悩んだら、今回紹介した指標を参考にしてみてください。
イタチの駆除に関するQ&A

ここまでイタチ駆除やイタチの生態に関する情報をお伝えしてきました。
しかしまだ伝えきれていないイタチ駆除をおこなう際によくある疑問を、質問形式で紹介します。
イタチ駆除に火災保険は使える?
原則イタチ駆除に火災保険は使えません。
火災保険は建物を守る保険で火災以外にも災害にも使えるため、害獣駆除の費用でも使えそうです。
しかし多くの火災保険には、保険が使えない規約(やっかん)に「ねずみ食い・虫食いなどによって起きた損害には使えない」と記載されています。
イタチによる被害や駆除も利用できない可能性が高いです。
ただし保険金の支払いの判断は保険会社によるところが大きく、絶対に使えないとは断言できません。
ご加入の火災保険会社への問い合わせが一番わかりやすいため、気になる方は相談してください。
イタチの死骸はどうしたら?
イタチの死骸は、原則敷地の持ち主が処分をします。
- イタチを捕獲した場合:家主が処分する
-
手続きを経てイタチを捕獲した場合、基本は捕まえた人がイタチを処分します。
できるだけ苦痛を与えないようにイタチを始末し、死骸は可燃ゴミとして処分します。
ただし行政によってはイタチの始末を引き受けてくれるところもあるため、確認が必要です。 - 道でイタチの死骸を見つけた場合:道の持ち主が処分する
-
国道は国道事務所、県道は県の清掃事務所など、道によって連絡先が変わります。
わからない場合は、道路緊急ダイヤル(#9910)や役場に相談すれば今後の対応を教えてくれます。 - 敷地外でイタチの死骸を見つけた:土地の持ち主が処分する
-
公園なら公園の管理者、他人の敷地ならその土地の持ち主が処分します。
イタチの死骸の処分で悩んだ場合は、たいていお住いの地域の役場に相談すれば今後の対応を教えてくれます。
天井裏や床下に入れない場合はどうするの?
イタチは天井裏や床下に住み着くことがありますが、人間はなかに入れないときがあります。
害獣駆除業者に依頼した場合は、押し入れなどの目立たない場所を切ってそこからなかに入ります。
またイタチ駆除とは別に、施工内容や今後の点検の兼ね合いで床下・天井点検口の設置工事を合わせてすすめられるかもしれません。
点検口を作ると少し費用は高くなりますが、シロアリ点検や雨漏り調査など別の機会にも役立つため、一度検討しておくとよいでしょう。
イタチ駆除に関する情報を見てきましたが、法律、建物の知識やイタチの生態などさまざまな情報をお伝えしました。
「思ったよりも大変そう……」「屋根の上に登るなんて自分には無理!」と少しでも感じたなら、一度アズサポートにご相談ください。
害獣駆除はお任せください

「イタチの駆除を誰かに今すぐ任せたい!」ならアズサポートにお任せください。
アズサポートは害獣駆除をはじめ、害虫駆除や建物のお手入れをおこなっている会社です。
イタチ駆除もそのひとつで、イタチや建物に関する知識を持ったスタッフが対処にあたります。
またアズサポートは、害獣駆除だけでなく害虫駆除や建物のお手入れもおこなっています。
イタチが原因で発生したダニ・ノミの駆除、イタチにはがされた断熱材の張り替えなどもお任せください。
もちろん保証やアフターケアも用意しており、最長10年保証、年に1回の無料点検を実施しています。
電話・メールによるご依頼は24時間受付、深夜早朝・土日祝日のご依頼も可能。
イタチ駆除でお悩みなら、アズサポートにご連絡ください。
現地調査・お見積もり無料まずはご相談ください!
まとめ
イタチ駆除に関する情報を解説してきました。
最後に記事のおさらいをして終わりましょう。
- イタチは法律により許可のない捕獲が禁止されている
- 日本には2種類のイタチがおり、種類・性別で捕獲に関する法律が変わってくる
- イタチは捕獲より追い出しのほうが手間がかからずおすすめ
- 追い出し作業が大変なときは、害獣駆除業者に相談する
イタチの捕獲は、行政の手続きや捕まえたあとの対応が面倒です……。
そこでイタチ駆除は手続きなし、死骸の対応もしなくてよいイタチの追い出しがおすすめです。
ホームセンターでもイタチの追い出しや侵入口を塞ぐ道具が購入できるため、試してください。
執筆・監修者

害虫駆除、害獣駆除、鳥害対策の現場に立ち続けて10年超のプロフェッショナル。 保有資格は、しろあり防除施工士、防除業作業監督者、職長・安全衛生責任者教育と、シロアリ駆除やねずみ・ハクビシン・アライグマなど害獣駆除関連の資格を保有。駆除して終わりではなく、大切な「家」を守るために手厚いアフターフォローで末永くお客様とお付き合いできる関係を築いている。
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