ネズミの種類と特徴、対策を紹介
- 更新日
- 2025.11.28

「自宅に出たネズミの種類が知りたい!」
「自宅にいるのはクマネズミ?らしいけど自信がない……簡単に見分ける方法は?」
一般住宅で被害の多いネズミは、次の3種類です。
クマネズミ:一般住宅での被害が多い
ドブネズミ:水辺や飲食店での被害が多い
ハツカネズミ:自然が多い地域での被害が多い
ネズミは種類によって生態が異なり、誤った駆除方法を選ぶと捕獲効率がガクンと下がります。
ネズミ駆除でお悩みならまずはネズミの種類を特定、次に正しいネズミ駆除の道具を選びましょう。
この記事では簡単にわかるネズミの種類の特定方法をご紹介します。
上記から現在被害が多い場所を選んで、詳細をご確認ください。
ネズミの種類が特定できれば駆除の効果もあがるため、ぜひ読んでネズミを家から追い出してください。
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目次
ネズミの種類別の特徴
ネズミは日本全国の山の中から都会まで、広く生息しています。
野生のネズミを野ネズミ、家に出るネズミを家ネズミといい、家ネズミはこの3種類です。
- クマネズミ
-
一般住宅での被害がもっとも多い
体長約20cm、ハムスターと同じぐらい。 - ドブネズミ
-
ビルの低階層や下水溝などの水辺での被害が多い。
体長約25cmとかなり大きく、モルモットと同じぐらい。 - ハツカネズミ
-
田畑など自然の多い場所での被害が多い。
体長約10cmと小さく、ハムスターよりも小さい。
参考:国立環境研究所 侵入生物DB|クマネズミ
東京都中野区|ネズミ被害にご注意を
国土交通省 北海道開発局|ハツカネズミ(最終閲覧日:2025年11月24日)
種類によって出現場所が違うため、おおよそ判断できます。
とはいえ断定はできないため、ネズミの種類は他の情報と合わせて判断する必要があります。
ネズミ・巣やフンは触らない!
ネズミの体にはノミやダニが寄生しており、巣にも害虫が落ちています。
またフンにも病原菌が含まれることがあり、不衛生です。
どうしても触る際にはマスクや手袋をして素手で触らず、撤去後はよく手洗いをしてください。
以下、それぞれの家ネズミの種類の特徴や見分け方を掘り下げて見ていきます。
クマネズミ
出典:公益社団法人日本ペストコントロール協会|ネズミ クマネズミ(最終閲覧日:2025年11月24日)
食性:雑穀系を好む
生息場所:屋根裏などの高所
身体能力:高所移動が得意だが泳ぎは苦手
大きさ:体長約20cm
クマネズミは高所移動が得意なため、天井裏や棚の上を走り回りフンを落とします。
また一般住宅での被害が特に多いネズミです。
監修者コメント戸建て住宅に出るネズミは、ほぼクマネズミです。現場にうかがうと、たまにドブネズミとハツカネズミがいる程度です。ただし飲食店の場合は、ドブネズミの可能性も高くなります。
より詳しく生態を見ていきましょう。
食の傾向
クマネズミは雑食でなんでも食べますが、特に雑穀系を好みます。
- お米
- パン類
- ナッツ類
またネズミは長くなった歯を削るために、電気配線や木製家具などの固いものをかじります。
これらをエサにしているわけではありませんが、ネズミの出現場所にはよくかじり跡が見られます。
クマネズミの場合建物に住み着いているため、建材や家財に被害を出すため早めに対処しましょう。
生息している場所
クマネズミは日本全国に広く分布しているネズミで、山の中から都市部まで生息しています。
都市部では、都会の生活に適応してビルから一般住宅にまで住み着くようになりました。
家の中では次のような高い場所や狭い場所で、巣やフンなどの痕跡が見つかります。
- 天井裏
- 屋根裏
- 壁の中
- 食器棚などの棚の上
クマネズミは天井裏に住み着くことが多いため、ネズミの足音がしたらほぼ間違いなくクマネズミによるものです。
他にも天井裏にあるテレビ配線や電気配線をかじり、家電を故障させることもあります。
ネズミの足音と一緒に急にテレビの映りが悪くなった、電灯の光が不安定など心当たりがあれば一度調べて見ましょう。
身体能力
クマネズミは高所移動は得意ですが、泳ぎは苦手です。
クマネズミは垂直移動が得意で配管のパイプや電気配線のコードを使い、上り下りができます。
さらに針金で綱渡りができるほど身体能力が高く、電線の上も渡れます。
そのためパイプをつたい屋根の上に登ったり、屋根の上からケーブルを渡り隣の建物に移動したりと、上下左右自由に移動ができ厄介です。
器用なクマネズミですが、泳ぎは苦手なため下水などの水の多い場所ではあまり見かけません。
フン
高所に1cmほどの小さなフンが落ちていたら、クマネズミのものです。
ネズミは歩きながらフンをするため、ネズミの通った場所にフンが落ちています。
クマネズミも歩きながらフンをしますが、クマネズミは高所を好みます。
ドブネズミは高所にフンはせず、ハツカネズミのフンはもっと小さく米粒と似た大きさのため、これで判別ができます。
もし高所に1cmほどのフンが落ちていたら、クマネズミのフンである可能性が濃厚です。
巣を作る場所
クマネズミは屋根裏などの高所や狭いところを好むため、巣もこのような場所に作ります。
穴の開いた布団やかじられた断熱材があったら、周囲にネズミの巣があるため要注意です。
クマネズミは巣の材料にするため、断熱材や押し入れの布団をかじり取ることがあります。
ダンボールの中や壁際など狭い場所に巣材を集めて、その中で生活しているため要注意です。
おすすめの駆除方法
クマネズミの捕獲は、粘着シートがおすすめです。
粘着シートは、1枚100円~200円程度とリーズナブルで気軽に試せます。
ネズミ捕り業者も捕獲や調査のために使用しているため、クマネズミには粘着シートがよいでしょう。
また他にも理由があり、じつはクマネズミは殺鼠剤(さっそざい)が効きづらいことがあります。
クマネズミは都市部で大きな被害を出してきたため、他のネズミよりも駆除の場面が多く、その際に殺鼠剤が使われてきました。
結果殺鼠剤に弱いクマネズミが減り、殺鼠剤に強い・スーパーラットが増えたためです。
薬剤抵抗は個体差があるため、まずは捕獲しやすく安く試せる粘着シートがおすすめです。
ドブネズミ
出典:公益社団法人日本ペストコントロール協会|ネズミ ドブネズミ(最終閲覧日:2025年11月24日)
食性:動物性を好む
生息場所:水辺
身体能力:泳ぎは得意だが高所移動が苦手
大きさ:体長約25cm
クマネズミ同様、街中でよく見かけるネズミです。
一般住宅でも被害を出しますが、飲食店の厨房やビルのゴミ捨て場での被害が目立ちます。
かなり大きいため、力が強く粘着シートにうまくかからないことがあります。
ではまずは食性を見ていきましょう。
食の傾向
雑食ですが、動物性のものを好みます。
- お米
- 肉や魚
- 植物油
ドブネズミは人間の食べ物をあさる被害が多いですが、ペットのエサもあさります。
他のネズミもペットのエサを荒らすことはありますが、特に犬や猫のエサは植物油が使われており、肉や魚の匂いがするため要注意です。
生息している場所
ドブネズミは水辺や低階層によく出没します。
- 下水道や排水溝
- 床下
- 川辺に近い場所
一般住宅にドブネズミが出ると、湿気の多い床下や台所周りに隠れています。
ビルの場合でも、低階層に被害が多いです。
身体能力
ドブネズミは1分間に5~8m泳ぐともいわれ泳ぎが得意ですが、高所移動は苦手です。
ドブネズミは泳ぎが得意なため、自然下では川や池を泳いで移動します。
またトイレの便器から泳いで建物内部に侵入することもあり、他のネズミと比べて格段に泳ぎが得意です。
ただ他のネズミと比べると高所移動は苦手で、屋根の上に登ったり、棚の上に登ったりはまずありません。
フン
ドブネズミのフンは、1cmほどある大きな黒いフンです。
クマネズミと比べると太く、先がとがっています。
ドブネズミは高所移動が苦手なため、基本は床の上に落ちています。
特に水回りの床の上にフンが多いため、探してみましょう。
巣を作る場所
ドブネズミは人目につかない、低階層に巣を作ります。
ドブネズミは高所に登る能力は低いため、活動は平面的です。
一般住宅の場合は床下や下水溝など、階下に巣を作ることが多いでしょう。
また自然下では、地中に穴を掘って巣を作ります。
そのためビルやマンション付近によくある、植え込みに巣を作ることがあります。
一般住宅・ビルでも人目につかない低階層が共通しているため、巣を探す際はこのような場所を探しましょう。
おすすめの駆除方法
ドブネズミには、かご罠や殺鼠剤がおすすめです。
かご罠はしっかりしているため、力の強いドブネズミでも逃げ出せないためです。
またプロのネズミ駆除業者の方に聞いたところ、ドブネズミはなんでも食べるため殺鼠剤も有効です。
反対にドブネズミ駆除に粘着シートは、あまりおすすめできません。
じつは粘着シートは体の大きいネズミには効果が薄く、シートにかかっても力づくで逃げ出すことがあります。
またネズミの体が濡れているとうまく粘着せず、そのままシートの上を通過されます。
ドブネズミは体が大きく、水が好きで濡れていることが多いため、粘着シートでは効果が薄いのですね……。
またドブネズミはなんでも食べる食欲旺盛なネズミなため、殺鼠剤も効果があるようです。
殺鼠剤の中には防水用の製品も販売されているため、濡れた場所でも使えます。
ドブネズミ駆除にはかご罠と殺鼠剤がおすすめです。
ハツカネズミ
出典:公益社団法人日本ペストコントロール協会|ネズミ ハツカネズミ(最終閲覧日:2025年11月24日)
食性:雑穀系
生息場所:自然の多い場所
身体能力:狭い隙間や高所が得意
大きさ:体長約10cm
クマネズミ・ドブネズミと比べると、ハツカネズミは一般住宅への被害が少ないネズミです。
しかし倉庫や田畑への被害が多いため、対策が必要です。
ではおすすめの駆除方法と合わせてみていきましょう。
食の傾向
雑食ですが、クマネズミと同じく雑穀系を好みます。
- お米
- パン類
- ナッツ類
また田畑の多い場所でよく発生するため、保管中の農作物、ペットや家畜のエサも被害にあいます。
生息している場所
ハツカネズミの被害は、自然の多い場所が多いです。
- 倉庫
- 壁の中
- 田畑
ハツカネズミは基本的に野外で生活しているため、人間の生活圏ではあまり見かけません。
ただ自然の多い場所では、倉庫などに住み着き被害を出すことがあります。
またハツカネズミが海外からのコンテナに紛れてやってくる事例もあり、港付近でも見つかることがあります。
ハツカネズミは他のネズミと比べても特に渇きに強く、長期間水を飲まなくても生存できるためです。
身体能力
ハツカネズミは高所移動が得意で、体が小さいためわずかな隙間からも侵入できます。
ハツカネズミはクマネズミ同様に高所移動が得意で、綱渡りもできます。
またハツカネズミの体は小さく、体長約20cmのハムスターよりも小さいです。
人差し指(おおよそ1cm)が通る金網であれば簡単にすり抜けられるため、金網を貼った通気口からでも建物内に侵入できます。
他にもエアコンやケーブルの引き込み口、格子のついた通気口も要注意です。
フン
ハツカネズミのフンは米粒ほど小さく、両端がとがっています。
5mmほどの大きさのため、見つけるのはむずかしいでしょう。
ネズミは狭い場所を好み、体を壁に擦りつけて走る習性があります。
家具の裏や壁沿いによくフンが落ちているため、米粒状のフンが落ちていたらハツカネズミによるものです。
巣を作る場所
ハツカネズミは飼料や農作物を保管する倉庫や畑に積んだワラの中など、野外に近い場所に巣を作ります。
基本的には野外に巣を作りますが、一般住宅に巣を作った場合は家具の裏などの狭い場所が多いです。
おすすめの駆除方法
ハツカネズミのおすすめの駆除方法は、粘着シートです。
粘着シートは小さなネズミをしっかりとらえられるため、おすすめです。
ハツカネズミは小さいため、かご罠だと格子から逃げ出すことがあります。
最近では格子のないプラスチック製の商品も販売されていますが、1つ数千円ほどかかります。
初めての駆除なら、1枚が安い粘着シートがよいでしょう。
小さなハツカネズミなら粘着シートでもとらえやすいため、おすすめです。
家ネズミの違いや駆除方法を見てきました。
ネズミ駆除の方法は他にも、ネズミを追い出す忌避剤や超音波とさまざまです。
詳しくは「ネズミの駆除方法は?正しい対策を知ってネズミを退治しよう」も参考にしてください。
しかし「おそらくクマネズミだと思うけど自信がない」「自分で駆除するのはちょっと……」という方は、アズサポートにお任せください。
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アズサポートは、おうちの困りごとを解決する業者です。
ネズミ駆除もそのひとつで、ご連絡いただければ無料のネズミ調査に伺います。
またアズサポートはおうちの困りごと全般に対応しているため、ネズミに荒らされた家屋の修繕もおまかせください。
ネズミにかじられた電気配線の工事や断熱材の交換など、調査から駆除後のケアまで万全です。
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まとめ
3種類いる家ネズミの特徴を見てきました。
最後に被害の多い場所や特徴をおさらいしましょう。
クマネズミ:一般住宅での被害が多い、高所移動が得意
ドブネズミ:水回りの被害が多い、泳ぎが得意
ハツカネズミ:自然の多い地域で被害が多い、忍び込みが得意
ネズミの種類を特定するには、詳しい調査が必要ですが被害の場所でざっくりと予想ができます。
他にも食性やフンの形でわかるため、被害を確認して種類を特定しましょう。
執筆・監修者

害虫駆除、害獣駆除、鳥害対策の現場に立ち続けて10年超のプロフェッショナル。 保有資格は、しろあり防除施工士、防除業作業監督者、職長・安全衛生責任者教育と、シロアリ駆除やねずみ・ハクビシン・アライグマなど害獣駆除関連の資格を保有。駆除して終わりではなく、大切な「家」を守るために手厚いアフターフォローで末永くお客様とお付き合いできる関係を築いている。
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